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2012年10月

2012年10月27日 (土)

ホメロス朗誦:朝日カルチャーセンター新宿教室

行ってきましたよ!happy02

2012年10月12日(金)開催されました、ホメロス朗誦 - 「イリアス」第6歌をギリシア語で味わうにッ!

けれども、またまた勤務地変更による引越作業と重なり、風邪まで引いてしまい、記事の掲載が遅くなりました。
今年入ってから、風邪の治りがめっきり悪くなりました。
やっぱ、年なのねー。

とにかくその日は朝起きたときから喉が痛く、ホントは医者に行った方が良いコンディションではありましたが、幸い発熱などはなかったので予定通り出掛けました。

この日のために、ギリシャ語の第6書テキストを家から用意してきました。
しかも、物語のどの辺を読んでるか分かり易いように、一ページに原典テキストと邦訳を載せたヤツを。(*^m^)

50人くらい入る教室でしたね。
いつも月一回ここで開かれている川島先生のクラスなわけですが、この朗誦の日だけは人数も多かったみたいです。

教室の入口に第6書の松平千秋訳のプリントがあり、みんなそれを持って席に着きます。

10時半から12時半までの二時間中、休憩を挟んで前半は川島先生の解説、後半に明神先生の朗誦でありました。

川島先生はこの朝日カルチャーセンター新宿教室で、月一回イーリアスの講義をされています。
今期10月より(といっても、10月はこの朗誦の日でしたが)、24書を読み始めるということです。参照下さい↓
ホメロスの叙事詩『イリアス』第24歌 - ギリシア語の音とリズムを楽しむ

川島先生からイーリアスの韻律のことや、その成り立ち、そして第6書のあらすじと見どころなど、解説いただきました。

お話しの中で特に面白いと思ったのは、激しい戦いで命を落としていくトロイアの将が、それまであまり知られなかった者であるのに、死の瞬間、その生涯にスポットライトを浴びる、というものでした。

確かにそうですね。

生まれと名前と、どんな人物だったか、そしてその最期の様子。
死んでいくのはトロイア方ばかり。
その積み重ねの上にヘクトールがいる。
ヘクトールは、いつ死ぬのか?

聴衆の興味は最終的に、クライマックスのそこへ行くのですものね。

川島先生も色々と持論をお持ちのようで、興味深いお話しでした。
私は先生の講座に参加したことはありませんでしたが、時間が合えば通いたいものですが。

10分間の休憩後、いよいよ明神先生の朗誦です。

まず、その素晴らしいお声に驚かされました。
教室いっぱいに広がり響き渡る、朗々とした、もうそれは「朗誦」という言葉がぴったりの、迫力ある声で歌い上げられたのです。

しかも朗誦って、やっぱり6書まるごと全部覚えてらしてて、殆どテキストは見ずに・・・!
物語を語る、吟唱するということに重きをおかれてるようで、次行またがりの語などはたとえ語末に母音省略のアポストロフィがあっても、そこで一泊いれていました。

その上、表現力の豊かさ。
悲しげな妻の哀願など、まさにか弱い女性らしく。

ご本人が最後に明かしていましたが、明神先生はお若い頃、俳優をされていたそうです。
舞台で鍛えられた声と表現力なのですね。
うーん、並大抵ではありません。

イーリアスって、こんなふうに古代ギリシアでも朗誦されていたんだなぁ、読むのではなく、吟じられていたんだー、そうだよねー。
ホメロスの詩を朗唱するって、人に聞かせるための吟唱って、やはり人並み以上の鍛錬が必要なのだわ、って再認識しました。

広い世界の中でもイーリアスの朗誦が行われているのって、あまりないというので、貴重な機会なのですね。

風邪のせいで感激度合いも控えめに、結局その後、職場に出勤して悪化して、その日の夜の中級古典ギリシア語を休む羽目になってしまいましたが,ぜひとも来年もこの朗誦、見逃さないようにしようと思いました。

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